COFFEE TAJIMA

綴りごとコーヒーの無い休日

カーテンの隙間から差し込む日差しで目が覚める休日の朝。ゆっくりとそして静かな朝の時間で、いつものコーヒーがテーブルに置かれる。

私の休日となる週末は、今週1週間の振り返りと翌週1週間の仕事のスケジュールを頭にいれる時間になっている。仕事の緊張感が無い休日だからこそ、集中してリマインドする事が出来るかだ。

この何気ない当たり前となったこの瞬間も、当たり前でなくなる可能性がある事を思い出す。それはコーヒーの2050年問題という所謂環境問題に起因するコーヒーの生産量や品質低下に影響する問題である。

気温や湿度の上昇によって、植物としてのコーヒーに「さび病」という非常に深刻な影響を及ぼす病気が増加し、それにより生産量や品質の低下につながるというのだ。又、生産地の環境も気候変動により当然影響し、コーヒー生産で最も有名なブラジルでは、その生産地の約60%が減少するとの予測もある。

世界中で多くの人に愛飲されているコーヒーが日常の物でなくなる可能性がある時代。私にとって朝の幸せなひとときに無くてならないコーヒーが無くなり、日常から消えてしまう前に、関係各社が品種改良などの研究を急ぐ中、コーヒーに携わる私としても今何が出来るのかを深く思いつつ、何気ないこの幸せである今を楽しむのであった。